蒲郡市は、三河湾と山に囲まれ、温暖な気候で、温室みかん、露地みかん栽培が盛んです。平成20年6月13日、愛知県内の農産物で初めて地域ブランド(地域団体商標)に認定されました。みかんでは、「三ケ日みかん」「有田みかん」などに次いで8番目です。
また、「蒲郡温室みかん」を中心とした食味の良い高品質なかんきつの周年供給や省エネ栽培技術等が評価され、平成21年「第39回日本農業賞」の最優秀賞である大賞を、JA蒲郡市が受賞しています。
蒲郡温室みかんは昭和48年ごろから始まりました。品質向上と経営の効率化をはかるため、平成6年(1994)には、鉄骨屋根型ビニールハウスの日本一の温室みかん団地が完成。同団地内には、JA蒲郡市の光センサー、カメラ、コンピューターなどのハイテク機を備えた総合集出荷場が稼働しています。
蒲郡温室みかんは、品種を宮川早生に統一し、高い糖度とほどよい酸味を兼ね備えたみかん中のみかんです。地温冷却栽培法(土を冷やして木に冬が来たと思わせ、花を早く咲かせる栽培法)を導入し、4月中旬から9月下旬まで途切れることなく、美味しい温室みかんを出荷。現在は、佐賀県に次いで全国2位の生産高を誇っています。
畑に白いシートを敷き詰め、水分供給を調整して糖度を高める「マルチ栽培」を取り入れた高級露地みかん、「箱入娘」が人気です。
» 早生みかん「箱入娘」(11月下旬〜12月中旬)